大阪市、10月10日 – 大阪万博の開催を巡り、吉村洋文大阪知事のSNS投稿が波紋を呼んでいる。特に問題視されているのは、万博会場内で発生した人命に関わる事故と、その直後に知事が行った軽率な投稿だ。
知事は、一般来場者数が数百万人を突破したとのコメントと共に、万博のキャラクター「脈み役」を背景に、両手両足を広げてポーズを取る写真をSNSにアップした。この投稿が行われたのは、万博会場で来場者が救急搬送され、その後死亡が確認された直後であった。この事故は万博関連で初めての死亡事例であり、知事の投稿が不適切であったと多くの人々が指摘している。
また、万博の目玉の一つである空飛ぶ車も、飛行中に部品が破損するトラブルが発生し、予定されていたイベントが中止となるなど、万博運営への信頼が揺らいでいる。このような厳しい状況の中での知事の投稿は、一部から「脳天気すぎる」との批判を受けている。
さらに、知事の近しい関係者からも、SNSの利用を控えるべきだとの声が上がっている。「独断での発言は避けた方がいい」との懸念が示されており、知事の言動が周囲に及ぼす影響を考慮していないのではないかとも指摘されている。
ネット上でも「このタイミングでの投稿は理解に苦しむ」との意見が多数寄せられ、知事のSNS発信が万博へのイメージをさらに悪化させているとの声もある。「人が亡くなった後にこのような投稿をするのは不謹慎だ」との厳しい批判が飛び交い、吉村知事の危機意識が疑問視されている。
万博の成功を願う市民にとって、知事の発信内容は大きな不安要素となっている。事故のニュースを受けてのこの投稿は、万博に対する関心を高めるどころか、逆に信頼を失う結果となる恐れがある。大阪府民は、この知事の発信をどう受け止めているのか、今後の展開が注目される。