自らハンドルを握るジープでトレーラーに追突し、運び込まれた病院では看護師にけがを負わせて現行犯逮捕……と、映画さながらの大立ち回りを地で行った女優・広末涼子(44)。彼女を“暴走”に駆り立てた心の闇に迫る。 【写真を見る】現場は物々しい雰囲気…ガサ入れされた「広末涼子」の自宅 ***
“不倫のけじめとして脱がないか”とオファー
薬物は検査で異常なし。しかし、危険運転致傷の疑いで家宅捜索まで行われ、留置場生活を余儀なくされた広末は、事故当日の4月7日まで、奈良県内で映画の撮影に臨んでいた。 「撮影していたのは『おんおくり』という映画です。骨髄バンクがテーマで、順調にいけば女優としての復帰作になっていたはずでした」(芸能デスク) 2年前にシェフ・鳥羽周作氏との不倫騒動を起こして以来、第一線を退いていた彼女。昨年、個人事務所を設立してからは、映像作品への出演オファーが舞い込んでいた。芸能リポーターの城下尊之氏が明かす。 「知人の映画プロデューサーはオファーを断られました。広末さんのマネージャーが条件として挙げたのが、主演であることと納得できる役柄であること。主演のオファーだったので、役柄が気に入らなかったんだろうとの話でした」 こんなオファーもあった。 「“不倫のけじめとして脱がないか?”という依頼が来ていたようです。そうしたオファーは断ってきたのですが、数ある依頼の中から選んだのが『おんおくり』だった」(芸能デスク)
監督とトラブルに
しかし、いざ撮影が始まると、同作のメガホンをとる光石冨士朗監督と広末の間でトラブルが。 「カットが入るごとに撮影は中断。監督と広末さんは口論を繰り返し、監督が“やってられるか!”と、降板を宣言したとも。実際、8日には奈良市役所周辺での撮影が予定されていましたが、“撮影は中断する”との連絡が関係各所に届いたそうです」(前出の芸能デスク) 撮影時のトラブルや「おんおくり」について、当の光石監督に尋ねると、 「現在映画の今後について話し合いの最中でございます。今私が話せることは何もございません」 とした上で、 「胸中としてはただ残念ですと言うよりほかありません。広末さんの一日も早い回復を願っております」 そう“主演女優”の身を案じるのだった。
「前事務所を見返したい」
ところで、事故現場にはブレーキ痕がなかった。この点、先の芸能デスクは心当たりがあるという。 「当時は話題になりませんでしたが、昨年末から5本、YouTubeで彼女のインタビュー動画が公開されました。その中で彼女は生きることの大変さを語り、“自殺とか自傷行為は好きじゃない”としつつ、“運転しててこのままドーンっていったら病院で寝れるかなみたいな”と、穏やかではない衝動を抱くことがあったと明かしていました」 業界では、彼女の負けん気がつとに知られていた。 「昨年、年会費約1万円のファンクラブを立ち上げたように、いまだにアイドル気質が抜けていません。さらに、自分を無期限謹慎処分にした前事務所を見返したいという思いが強く、自分と入れ替わるように前事務所に移籍した吉岡里帆をライバル視していました。しかし、この件で復帰は限りなく遠のきましたね。危な過ぎて、仕事なんて頼めませんから」(同) 逮捕から8日、16日の早朝に釈放された広末。公式サイトによると、今後の活動については「本人の体調と状況を見極めながら、慎重に対応を進めてまいります」とのこと。
「週刊新潮」2025年4月24日号 掲載