女優の宮本信子、のんが18日、東京・TOHOシネマズ日比谷で開催中の「伊丹十三4K映画祭」(5月1日まで)で「スーパーの女」(1996年)上映後、トークイベントを行った。
宮本、のんと言えばNHK連続テレビ小説「あまちゃん」(2013年)。宮本が“ばっぱ”、のん(当時、能年玲奈)がヒロインでその孫アキを演じ、ドラマは好評を博した。2人の顔合わせは23年の「あまちゃん10周年コンサート」以来とのことだが、場内には懐かしいムードが充満。
宮本は、のんに「『あまちゃん』のときは、初々しくてかわいくてキラキラしてて。『ありがとう、ハイ、頑張ります』の3語くらいしか話さなかったのに。それが苦労して成長して、自分の意見がしっかり言えるようになって」と“孫”がすっかり大人になったことに目を細めた。
のんは以前から、伊丹映画のほとんどをチェック済み。特にお気に入りの作品として「タンポポ」「マルサの女」「ミンボーの女」「スーパーの女」の4作を挙げた。もし宮本が演じた主人公でやれるものがあるなら、「言うのもおこがましいのですが『スーパーの女』。改めて見直して、掛け合いがおもしろくて、興奮しました」。
興行的にもヒットした「スーパーの女」は、宮本がスーパー「正直屋」でレジ係から店長に出世していく役を、小学時代の学友(津川雅彦)が同店の専務を演じた。宮本は「津川さんと私の一番良い時を撮っていただいた」と感慨深げ。夫の伊丹監督に感謝していた。