米国では、キャベツや米などの生鮮食品の価格が歴史的な高騰を続けており、消費者や飲食店が影響を受けています。埼玉県越ヶ谷市の米卸業者、中村さんは、今年も米不足の懸念を抱いており、価格の高騰は続くと予想しています。彼は、夏の暑さが米の収穫に悪影響を与えたことや、農家からの出荷が減少していることが背景にあると説明しています。また、農林水産省の発表によると、全国のスーパーマーケットでの米の販売価格は、7週間連続で上昇しており、現在は3892円となっています。このままでは価格が下がることは難しいとの見方が広がっています。
一方で、消費者は生活防衛意識を高めており、特に毎日サラダを食べる女性は、キャベツの代わりに水菜を購入するなど、代替品を選ぶ傾向が見られます。東京大田区の豚汁専門店「青木食堂」のオーナー、丸山さんは、キャベツの仕入れ価格が1000円から3000円に跳ね上がったことに驚きを隠せずながらも、値上げを避ける努力をしています。原価率も通常の35%から45%を超えており、経営が厳しい状況です。
キャベツや米の価格高騰は、消費者物価指数にも影響を与えており、特に生鮮食品は前年同月比で18.4%の上昇を記録しています。このため、消費者は日常の支出に対して敏感になりつつあります。さらに、円安などの影響もあり、食料品全般の価格が上昇しています。専門家は、最近の経済状況を受けて、今後も物価高が続くと懸念しています。
このような中、消費者は生活に必要な品々の購入を控え、特に必需品である食料品の価格上昇が家計に大きな影響を及ぼしていることが浮き彫りになっています。物価高による厳しい状況が続く中、飲食店や消費者にとっては、今後の対応が重要な課題となっているのです。