生島ヒロシ氏が自身の冠番組「おはよう定職」及び「おはよう一直線」を無期限で交番することが発表された。TBSラジオは、この決定が「人権方針に背く重大なコンプライアンス違反」に基づくものであると説明している。島氏は、友人から送られた不適切な写真をラジオスタッフに送信し、女性スタッフから「大変不愉快」との指摘を受けたことを認めた。
さらに、産経スポーツによれば、島氏の行動は単なる画像送信に留まらず、スタッフに対する厳しい発言や、女性の裸が掲載された雑誌をスタジオで広げるなどのハラスメントもあったとして、放送終了後に同局が確認した結果、交番を通達するに至ったという。島氏は、セクハラやパワハラに対する認識不足を謝罪し、今の時代では許されない行為があったことを認めた。
生島氏は、1976年にTBSに入社以来、テレビやラジオで活躍してきた大物アナウンサーであり、彼の交番は多くのファンや関係者に衝撃を与えた。特に、彼の番組は1998年から放送され、27年近く続いていたことから、その影響は大きい。島氏は、自身の行動に対して深い反省を示す一方で、これまでのパワハラ問題も指摘されており、社内での評判は必ずしも良好ではなかった。
一部の関係者によると、これまで島氏に対する不満を抱えていたスタッフが多く、今回のセクハラ騒動はその不満が爆発した形とも言われている。TBS社内では、数年前から彼の行動に対する問題視が高まっており、特に2022年にはディレクターが3人以上辞めるなど、職場環境の悪化が指摘されていた。
また、タレントの夕お氏は、島氏について「無自覚だとしても嫌な思いをした人がいる」と発言し、反省を促した。フリーアナウンサーの森本武郎氏も、TBSの人権方針に背く行動があったことを強調し、島氏の認識の甘さを指摘した。今回の騒動は、メディア業界におけるハラスメント問題が再び浮き彫りになった形であり、今後の動向が注目される。
島氏のキャリアは長かったが、今回の問題により、その将来に大きな影響を及ぼすことは避けられない。彼の行動が業界全体に与える影響についても、今後の議論が必要とされるだろう。