「ワガママ小僧と言われても仕方ないですよ」 のっけからこう言うのは、プロ野球ファンの作家・吉川潮氏だ。
ポスティングによるメジャー挑戦が決まったロッテの佐々木朗希(22)を巡り、SNS上では案の定というか、炎上しているのだ。 《佐々木朗希のMLB挑戦について不快感を感じているのか考えてみたんだけど、自分が『日本プロ野球』のファンだからなんだよな だからNPBを舐め腐った佐々木の行動が気に入らない 自分の好きなものを馬鹿にされるとムカつくといいう至極シンプルな感情だった』》 《1年間まともにローテも守れなかったのにロッテに譲渡金ほぼ入らないマイナー契約しかできない今ポスティングって1年目から過保護に育ててもらったロッテに恩返しって気持ちはあんま無くてメジャーに早く行くことしか考えてないんだろうな》 そんな中、千葉県の熊谷俊人知事も自身の公式Xで複雑な心中を吐露。 《球団とご本人の間で様々なやり取りがあったでしょうから、これ以上は何も言えません。大リーグで活躍されることを願っています。限りある選手人生ですので、各選手の夢が叶えられることは大事だと思います》 とした一方で、
《同時に、私は日本のプロ野球の発展を願う立場として、球団に、ひいては日本のプロ野球に確かな財産が残る形で選手が大リーグに挑戦することが大前提であって欲しいと思います。》とし、ポスティングシステムについても《様々な観点からルールの検討を願います。》と、要望した。 夢を追う佐々木の姿勢に共感し、応援する声もあるものの、否定的な声が圧倒的に多く、そうした声が共感を得ているのが現状だ。 「速報記事が中心の共同通信も、《『実績不足』否めぬ移籍、実働4年、優勝導けず》というタイトルで、《誰もが一目置く潜在能力に見合う実績を残せていないまま、戦いの場を移すことになる。》《今季の10勝が最多で、通算でも29勝にとどまる。優勝の経験もなく、十分な貢献を果たしたとは言い難い。》《夢の実現を急ぎ過ぎている感も否めない》と、などと苦言を呈したほど。
昨季から球団にメジャー行きをゴリ押ししたうえ、『25歳ルール』でマイナー契約しか結べないため、ロッテはわずかな譲渡金しか得られない。選手会を脱会し、ドジャースとの密約説すら浮上。ロッテファン、プロ野球ファンの多くは、そんな佐々木にネガティブな印象を抱いているのでしょう。大谷翔平(ドジャース)が同じ5年間の在籍で日本ハムからメジャー挑戦した際の応援ムードとは、雲泥の差です」(メディア関係者) 前出の吉川氏も言う。
「オリックスからドジャース入りした山本由伸のように、チームを日本一に導くなど、大いに貢献してから海を渡るならまだしも、のべつ休んで、ようやく今年2ケタ勝利した選手が何をわがまま言っているんだ、というのが多くのファンのホンネでしょう。しかも、佐々木には広告代理店などが群がるなど、ウラの部分も透けて見える。かつて伊良部秀輝が球団と揉めに揉めて、ファンからもソッポを向かれた揚げ句、ヤンキースに行ったことを思い出します。ロッテも、ゴネる佐々木に参って厄介払いした部分もあるかもしれませんけど、NPBを腰掛けとしか考えてないようなワガママを受け入れてしまうと、今後の悪例にならないか、心配です」 ファンの反発が予想された中、これを押し切る形で海を渡る「令和の怪物」。よほどの自信と覚悟があるのだろう。
佐々木朗希は昨オフ、母親と一緒になって「メジャーに行かせてくれ!」と泥沼交渉劇を繰り広げたのは記憶に新しい。そもそもなぜ、「母親」が首を突っ込んでいたのか。母親の正体と、当時の全内幕とは。 ●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳細に報じている。