ドジャースがワールドシリーズ制覇 大谷翔平 山本由伸が所属

大リーグのワールドシリーズ、第5戦が行われ、大谷翔平選手と山本由伸投手が所属するドジャースがヤンキースに7対6で勝ちました。ドジャースは通算成績を4勝1敗として、4年ぶり8回目のワールドシリーズ制覇を果たしました。記事後半では、試合のイニングごとの詳しい経過もお伝えしています。

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  • ドジャース 4年ぶり8回目のワールドチャンピオンに
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    大谷翔平「本当に最高の1年だった」

ドジャースのワールドシリーズ制覇 大谷翔平選手の今季も振り返り ニュース動画は【NHKプラスで配信中】(2024年11月7日まで)↓↓↓

NHKプラスで配信中「ニュース7」で放送

ドジャース 4年ぶり8回目のワールドチャンピオンに

ドジャースの3勝1敗で迎えたワールドシリーズの第5戦は30日、ヤンキースの本拠地ニューヨークで行われ、左肩にけがをしながらも出場を続けている大谷選手は、1番・指名打者で先発しました。

大谷選手は1回の第1打席、ヤンキースの好投手、コール投手の初球を捉えましたがセンターフライでした。

ヤンキースはそのウラ、このシリーズヒット2本と苦しんでいたアメリカンリーグホームラン王のジャッジ選手が先制のツーランホームランで打線に勢いをつけると、3回までに5点を奪い流れをつかみます。5点を追うドジャースは5回、好投を続けるコール投手から6番のキケ・ヘルナンデス選手がチーム初ヒットを打つと、続くエドマン選手のセンターライナーをジャッジ選手がグラブに当てながらも取ることができず一塁二塁とチャンスを広げます。

その後、1アウト満塁となった場面で大谷選手に第3打席が回りましたが、ここは変化球に空振り三振となりました。

それでも続くベッツ選手が内野安打で1点を返すと、好調の3番フリーマン選手と4番のテオスカー・ヘルナンデス選手の連続タイムリーで、この回、一挙に5点を奪って同点に追いつきました。このあと1点を勝ち越されたドジャースは、再びキケ・ヘルナンデス選手のヒットをきっかけにノーアウト満塁のチャンスを作り9番・ラックス選手の犠牲フライで同点に追いつきました。

続く大谷選手の第5打席はスイングしたバットがキャッチャーのミットに当たって打撃妨害となって出塁し、再び満塁にチャンスが広がるとベッツ選手のセンターへの犠牲フライで7対6と勝ち越してドジャースがこの試合、初めてリードを奪いました。

ドジャースは9回、先発として第3戦に投げて勝ち投手となったビューラー投手を登板させる執念の継投で1点のリードを守り抜き、7対6で勝って通算成績を4勝1敗として4年ぶり8回目のワールドチャンピオンに輝きました。大谷選手はこの試合、4打数ノーヒットでしたが、大リーグ7年目で初めて出場したワールドシリーズで頂点に立ち、山本投手も日本選手で2人目のワールドシリーズでの勝ち投手になるなど大きく貢献しました。

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大谷翔平「本当に最高の1年だった」

ワールドシリーズ制覇に貢献したドジャースの大谷翔平選手は「ただただうれしい。新しいチームに来て、最高の終わり方ができ、本当に最高の1年だった。ドジャースのチームメイトは、いい選手で、いい人でもあり、まとまったすばらしいチームでした」と話しました。

山本由伸「濃い1年で最高だ」

大リーグ1年目でワールドシリーズ制覇に貢献した山本由伸投手は「本当にうれしい。あっという間だったがいろんなことがあって濃い1年で最高だ」と今シーズンを振り返りました。そして、ファンに向けて「応援ありがとうございました。この喜びをかみしめてまた頑張りたい」と今後の活躍を誓っていました。

ドジャース ロバーツ監督「われわれはアメリカ球界で最高」

ドジャースのロバーツ監督はシャンパンファイトのあと記者会見に臨み、就任以来2回目のワールドシリーズ制覇の喜びを話しました。序盤で5点リードされながらの逆転勝利に「このような展開になるとはまったく考えていなかった。試合開始から終了まで本当に多くの感情があった。この試合の指揮を執ることができたことに感謝しているし、選手たちの戦いぶりに感謝している」と話しました。1点差の9回ウラに2日前の第3戦で先発していたビューラー投手をマウンドに送ったことについては「私は考えていなかったし、誰も予想もしていなかったが、7回に彼が『投げられる』と言った。彼は逃げ出さないだろうと感じたし、それが最善の選択肢だと感じた」と驚きの投手リレーは自身の采配ではなかったと明かしました。左肩のけがを抱えながらも最後まで出場を続けた大谷選手については「彼は大リーグに来てから間違いなく最高の選手だった。彼はドジャースにすべてを尽くし、優勝を目指してプレーした。左肩をけがした時点であきらめる選手も多いだろうが、彼はあきらめなかったし、ラインナップにいるだけで存在感があった。ワールドシリーズのトロフィーを掲げたことは、彼が長年夢見てきたことで、すばらしい」とたたえました。そして「今シーズンのわれわれは、アメリカ球界で最高だった。楽な道のりではなかったが、選手たちは毎日正しい方法で戦い、勝利を目指してプレーした。選手たちのおかげだ」と最高の結果をつかんだ選手たちをねぎらいました。

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◇ワールドシリーズMVPはフリーマン

フリーマン 第1戦で逆転サヨナラ満塁HR

ワールドシリーズのMVP=最優秀選手は、このシリーズで4本のホームランを打ち12打点と大活躍したフレディ・フリーマン選手が初めて受賞しました。35歳のフリーマン選手は2020年にブレーブスでシーズンMVPに選ばれ、2021年にはブレーブスのワールドシリーズ制覇に貢献しました。その後、2022年からドジャースに移籍してプレーしていて今シーズンは「MVPトリオ」の大谷翔平選手、ベッツ選手に続く3番で主に出場し、147試合で打率2割8分2厘、ホームラン22本、89打点の成績をマークしました。シーズン終盤に右足首を痛め、ポストシーズンは痛み止めを飲みながらプレーを続け、ワールドシリーズの第1戦では延長10回ウラに逆転サヨナラ満塁ホームランを打って、チームを勢いづけました。そこから、4試合連続ホームランという活躍でチームを引っ張り、第5戦でも、5回にセンターへの2点タイムリーヒットを打ちました。フリーマン選手はワールドシリーズの5試合すべてに出場して、打率3割、ホームラン4本、12打点をマークし、5試合すべてで打点を挙げる活躍でチームのワールドシリーズ制覇に貢献しました。フリーマン選手は「最高だ。MVPのトロフィーよりもワールドシリーズ制覇のトロフィーを獲得できたことがすべてだ。12打点は、チームメイトがたくさん塁に出てくれたおかげだ」と話していました。

シャンパンファイトで大谷 山本も喜び分かち合う 

ワールドチャンピオンに輝いたあとドジャースのシャンパンファイトでは、大谷選手と山本投手もチームメイトやスタッフと喜びを分かち合いました。大谷選手は「最高以外の言葉がない、本当にすばらしい1年だった。今シーズン4回目だが、一番格別なシャンパンファイトで、もう先がないので、思う存分楽しみたい」と笑顔で話していました。また、日本のファンに向けては「1年間、日本から来てもらったり、日本からの声援が力になったので、最高な形で終えることができ、一緒に喜ぶことができて最高だなと思います」と話していました。一方、山本投手は「本当にうれしいし、最高だ。チームメイトのみんなに感謝したいし、誰かが欠けていたら勝てなかった試合もたくさんあったので、全員で勝ち取った勝利だと思う」と喜びを語りました。そのうえで、大リーグ移籍1年目を振り返り「本当に濃い充実した1年だった。最後にこうやって最高の形で終われて本当によかった」と話していました。

◇日本選手でワールドシリーズ制覇は10人に 

これまでに大リーグのワールドシリーズ制覇を経験した日本選手は8人で、大谷選手と山本投手は2013年のレッドソックスに所属した上原浩治さんと田澤純一さん以来11年ぶり、10人目となりました。▽日本選手として初めてワールドシリーズを制したのは1998年、ヤンキースに所属していた伊良部秀輝さんで、レギュラーシーズンでは2桁勝利をあげましたが、ワールドシリーズでの登板機会はありませんでした。伊良部さんは1999年にもヤンキースでワールドシリーズ制覇を経験しています。▽2005年にはホワイトソックスの井口資仁さん▽2006年にカーディナルスの田口壮さんがそれぞれのチームで制覇を果たしました。この2人はともに2008年にワールドシリーズを制したフィリーズにも所属しましたが、その年のワールドシリーズで出場機会はありませんでした。▽2007年は松坂大輔さんと岡島秀樹さんが所属するレッドソックスと、松井稼頭央さんが所属するロッキーズという、ともに日本選手が所属するチームどうしの顔合わせとなりました。第3戦には大リーグ1年目の松坂さんが先発し、6回途中2失点で日本選手で初めてワールドシリーズで勝ち投手となり、そのままレッドソックスが4勝0敗でロッキーズを退けてワールドチャンピオンとなりました。▽2009年はヤンキースの松井秀喜さんが自身2回目のワールドシリーズに進出し、6試合で打率6割1分5厘、ホームラン3本、8打点の大活躍で日本選手として初めてワールドシリーズのMVP=最優秀選手も受賞しました。▽2013年には上原浩治さんと田澤純一さんが所属するレッドソックスがワールドシリーズに進出し、王手をかけた第6戦ではリードした9回に上原さんがマウンドに上がり、最後は三振を奪ってワールドチャンピオンに輝きました。

《ヤンキース 監督・選手談話》ブーン監督「胸が痛むし きっと永遠に続くだろう」

ヤンキースのブーン監督は「我々にとって非常に難しい瞬間だ。今は胸が痛むし、きっと永遠に続くだろう。ドジャースやロバーツ監督にはおめでとうと言いたい。彼らの方が私たちを上回っていた。ただ、このチームに対する誇りやわれわれの団結は消えるわけではない」と力なく話しました。そのうえで「先発のコール投手はすばらしかった。自分の感情を完璧にコントロールして、それがすべての球種にあらわれていた。5失点した5回はタフな状況に追い込まれたが、よく対応していた。ただ、偉大なチームを相手にああいったミスをしてしまえば大きなアドバンテージを与えることになる」と話し、好投していたコール投手の失点につながった2つのエラーを悔やんでいました。

ジャッジ「ここで敗れたことは おそらく死ぬまで忘れない」

ジャッジ選手は自身初めてのワールドシリーズを振り返り「ここで敗れたことは、おそらく死ぬまで忘れないだろう。ワールドシリーズには特別なものがあるしそれが人々を、そして私を奮い立たせてくれる。間違いなく、優勝する側でありたかった」と話し、不本意に終わったシリーズを悔やみました。そのうえで試合の流れを変えるきっかけとなった5回のエラーについては「ただ捕れなかっただけだ」とだけ短く答えました。そして、ヤンキースのファンに対して「ベストのプレーができていない時でも、ファンは変わらず応援してくれた。だからこそ彼らは世界最高のファンで、ワールドチャンピオンに値すると思う。いつか彼らにそれを届けたい」とキャプテンとして力強く話していました。

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【解説】大谷 ジャッジ 初のワールドシリーズ 不振の要因は 

ワールドシリーズの前から、両リーグのホームラン王の対決として注目された大谷選手とジャッジ選手。大谷選手は第2戦での左肩のけがもあり、2人にとって初めてのワールドシリーズはともに本来の力を発揮できないまま終わりました。その背景にあったのは両チームの主軸の2人を徹底マークしたバッテリーの奮闘です。大谷選手は、ワールドシリーズの5試合で19打数2安打の打率1割5厘に終わり、ホームランと打点はありませんでした。ポストシーズン全体では16試合の出場で打率2割3分、ホームラン3本、10打点の成績で、レギュラーシーズンで59個をマークした盗塁は成功がなく、試みた2回とも失敗に終わりました。第2戦での左肩の亜脱臼の影響はスイングにも及び、大谷選手本来の豪快な打球は影を潜めました。大谷選手は「試合に出る以上、痛くない気持ちでやっている」と話しましたが、シーズン終了後に再度詳しい検査を行うと明かすほどで、程度は軽くなかったとみられます。さらに、ヤンキースも最大限に警戒する大谷選手に対しては、変則左腕のティム・ヒル投手や抑えのウィーバー投手を積極的に起用して封じ込めにかかり、大谷選手は対応に苦しみました。一方のジャッジ選手もワールドシリーズでは5試合で18打数4安打の打率2割2分2厘、ホームラン1本、3打点に終わり、ポストシーズン全体でも14試合で打率1割8分4厘と苦しみました。ワールドシリーズなど、ポストシーズンの短期決戦ではピッチャーの球速や回転数、変化球の曲がり幅などがレギュラーシーズンよりも上昇するというデータもあります。投手起用も含めて、大谷選手とジャッジ選手の2人を抑え込んだのはドジャースとヤンキースともにバッテリーが奮闘した成果とも言えます。

◇ドジャース ワールドシリーズ制覇の歩み 

【レギュラーシーズン】今シーズンのドジャースは、レギュラーシーズンでは開幕から首位を譲ることなく98勝64敗としてナショナルリーグ西部地区で3年連続22回目の地区優勝を決めました。大谷選手は大リーグ史上初の「ホームラン50本、50盗塁」を達成したほか、ホームランと打点でリーグの2冠に輝きました。また、大リーグ1年目の山本投手も、けがでおよそ3か月投げられない期間があったものの7勝を挙げてチームに貢献しました。【ポストシーズン】ポストシーズンの地区シリーズではワイルドカードシリーズを勝ち上がったパドレスと対戦しました。ドジャースは1勝2敗とシリーズ敗退の危機に追い込まれたところから持ち直し、第5戦は山本投手とダルビッシュ有投手が先発として投げ合いました。山本投手は5回無失点、ダルビッシュ投手も7回途中2失点と両投手がともに持ち味を発揮し、ドジャースが2対0で競り勝ってシリーズ突破を決めました。リーグ優勝決定シリーズでは千賀滉大投手が所属するメッツと対戦し、ドジャースが常に勝ち星を先行する形で、4勝2敗として4年ぶり25回目のリーグ優勝を決めました。大谷選手はこのシリーズの6試合で打率3割6分4厘、ホームラン2本、6打点の活躍で、山本投手も第4戦に先発して5回途中を2失点にまとめ、勝利に貢献しました。アメリカンリーグはヤンキースが大リーグ最多を更新する41回目のリーグ優勝を決め、ワールドシリーズで東西の伝統球団どうしの顔合わせが43年ぶりに実現しました。ドジャースは第1戦の延長10回ウラ、フリーマン選手がワールドシリーズ史上初となるサヨナラ満塁ホームランを打って逆転勝ちし、その勢いのまま4勝1敗でワールドチャンピオンに輝きました。

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==試合経過【詳しく】==

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◆始球式に松井秀喜さん 元ヤンキースでワールドシリーズMVP 

第5戦の開始前にはかつてヤンキースで活躍し、2009年にはワールドシリーズのMVP=最優秀選手にも輝いた松井秀喜さんが始球式を務めました。松井さんは2003年から2009年までの7年間ヤンキースに在籍し、デレック・ジーターさんやアレックス・ロドリゲスさん、マリアノ・リベラさんなどそうそうたるメンバーとともにプレーしました。ヤンキースが前回、ワールドチャンピオンとなった2009年のワールドシリーズで松井さんは6試合で打率6割1分5厘、ホームラン3本、8打点の大活躍で日本選手として初めてワールドシリーズMVPも受賞し今回、チームから始球式に招かれました。ヤンキースのジャンパーを羽織った松井さんがグラウンドに登場すると、満員のヤンキースタジアムは大歓声に包まれ、松井さんはキャッチャーのトレビーニョ選手に軽くボールを投げたあと、笑顔で手を振って拍手に応えていました。

日本時間9:10

【試合開始】

ドジャースとヤンキースのワールドシリーズ第5戦は日本時間の午前9時10分にヤンキースタジアムで試合が始まりました。ドジャースの大谷翔平選手は1番・指名打者で先発出場しています。

【1回表】ドジャース三者凡退 大谷はセンターフライ 

先攻のドジャースは大谷選手がプレーボール直後の第1打席で初球のストレートを打ち上げて、センターフライでした。続くベッツ選手がファーストゴロ、3番のフリーマン選手がレフトフライとなり、3人で攻撃を終えました。

★【1回ウラ】ヤンキース ジャッジなど2者連続HRで3点先制 

ヤンキースは1アウトから2番のソト選手がフォアボールで塁に出たあと、ワールドシリーズのここまで4試合でヒット2本と不振に苦しんでいた、アメリカンリーグホームラン王で3番のジャッジ選手が初球をとらえ、ツーランホームランを打ちました。さらに続く4番のチゾムJr.選手も2者連続ホームランで続き、ヤンキースがこのシリーズで初めて先制し、3点をリードしました。

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不振のジャッジがワールドシリーズで初ホームラン 

レギュラーシーズンでホームラン58本、144打点をマークし、アメリカンリーグの2冠に輝いたヤンキースのジャッジ選手は、ワールドシリーズに入ってからの4試合で、15打数2安打、打率1割3分3厘と極度の不振に苦しんでいましたが、これがワールドシリーズでの自身初ホームランとなりました。第1戦では3打席連続三振を喫したドジャースのフレアティ投手に対して、真ん中に入った初球の150キロのストレートを完璧に捉え、打球速度175キロ、飛距離122メートルのホームラン王らしい大きな打球を右中間のスタンドに運びました。ワールドシリーズで本拠地最後の試合で飛び出した主軸の待望の1本に、ヤンキースタジアムのファンはスタンドで飛び跳ねて大喜びし、ベンチではチームメートがハイタッチの列を作ってジャッジ選手がはにかみながらくぐっていました。

【2回表】ドジャース 3人で攻撃を終える

ヤンキース先発 コール投手

ドジャースは先頭の4番、テオスカー・ヘルナンデス選手が空振り三振に倒れるなど、3人で攻撃を終えました。

★【2回ウラ】ヤンキース バデューゴのタイムリーで1点追加

ヤンキースは先頭の7番・ボルピー選手がレフト線にツーベースヒットを打ってチャンスを作りました。このあと1アウト三塁となり、9番のバデューゴ選手がタイムリーヒットを打って1点を追加しました。ヤンキースはリードを4点に広げ、ドジャースのフレアティ投手は2回途中でマウンドから降りました。

【3回表】ドジャース初出塁も大谷レフトフライ

ドジャースは2アウトから9番のラックス選手がフォアボールでこの試合初めて出塁しますが、1番の大谷選手がレフトフライに倒れ、無得点に終わりました。

★【3回ウラ】ヤンキース チーム3本目のホームランで追加点

ヤンキースは5番スタントン選手が初球のストレートをとらえてライトへ運び、チーム3本目となるホームランで追加点をあげました。スタントン選手のホームランはワールドシリーズで2本目で、ことしのポストシーズンでは通算7本目です。ヤンキースはリードを5点に広げました。

【4回表】ドジャース ジャッジの好守に阻まれ無得点

ドジャースは先頭のベッツ選手がフォアボールで出塁しました。続くフリーマン選手はこのシリーズで4試合連続ホームランと好調で、この打席もセンターへの大きな当たりを打ちましたが、ヤンキースのジャッジ選手がフェンスの手前でジャンプしながらキャッチしました。ドジャースはファインプレーに阻まれ、この回も無得点でした。

【4回ウラ】ヤンキース 初めて無得点に終わる

ヤンキースは1アウト一塁二塁とチャンスを作り、1回にホームランを打っているジャッジ選手とチゾムJr.選手に打席が回りましたが、ドジャース4人目のコーペック投手に抑えられて、スコアに初めて「0」がつきました。

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★【5回表】ドジャース 一挙5点で同点に 大谷は三振 

ドジャースは先頭のキケ・ヘルナンデス選手がチーム初ヒットで出塁すると、続くエドマン選手のセンターへのライナーをヤンキースのジャッジ選手がグラブに当てながらも取ることができず、エラーとするなど、ノーアウト満塁のチャンスを作りました。そして、1アウトになったあと大谷選手に打順が回りましたが、低めの変化球に空振り三振に倒れました。しかし、ドジャースは次のベッツ選手のファーストゴロが内野安打となり1点を返し、続く好調のフリーマン選手がセンターへの2点タイムリーヒットで3対5と2点に詰め寄りました。さらに4番のテオスカー・ヘルナンデス選手がセンターの頭を越えるタイムリーツーベースヒットを打ち、同点に追いつきました。ドジャースは一挙5点を挙げ、試合を振り出しに戻しました。

《記録》ドジャース フリーマン 打点で大リーグ史上最多に並ぶ 

ドジャースのフリーマン選手は5回、2点タイムリーヒットを打ってこのワールドシリーズでの打点を「12」としました。これは1960年のワールドシリーズで当時ヤンキースのボビー・リチャードソンさんの記録に並び、大リーグ史上最多となりました。フリーマン選手はロサンゼルスで行われた第1戦の延長10回、逆転サヨナラ満塁ホームランで4打点をマークし、さらに第2戦は3回にソロホームランを打って打点「1」。第3戦は1回に先制のツーランホームランで打点「2」。第4戦の1回にも先制のツーランホームランと内野ゴロで打点「3」を挙げました。ワールドシリーズではブレーブス時代の2021年から6試合連続ホームランを打って大リーグ記録を更新し、絶好調を維持しているフリーマン選手は、打点でも大リーグ記録に並ぶ活躍を見せています。

【5回ウラ】ヤンキース 満塁のチャンス生かせず無得点

ヤンキースは2アウトから7番のボルピー選手のライト前ヒットをきっかけに、満塁のチャンスを作りましたが、1番のトーレス選手がライトフライに倒れ、チャンスを生かすことができませんでした。

【6回表】ドジャース 3人で攻撃を終える

ドジャースは先頭のエドマン選手がレフトフライに倒れるなど、3人で攻撃を終えました。

★【6回ウラ】ヤンキース 犠牲フライで1点を勝ち越し

ヤンキースは2番のソト選手と3番のジャッジ選手が連続フォアボールで塁に出ると、その後、内野ゴロで1アウト一塁三塁となり、5番のスタントン選手がセンターに犠牲フライを打って1点を勝ち越しました。

【7回表】ドジャース 大谷はショートゴロ

ドジャースは先頭の大谷選手が外角の変化球を打ちましたが、ショートゴロに倒れました。2アウトとなったあとフリーマン選手がフォアボールで出塁したところで、ヤンキースは先発のコール投手がマウンドを降りました。このあとドジャースは4番のテオスカー・ヘルナンデス選手もフォアーボールを選び2アウト一塁二塁とチャンスを広げましたが、マンシー選手が見逃し三振に倒れ無得点でした。

◆ヤンキースの好投手 コールは悪夢の5失点 自責は「0」 

ヤンキースの好投手、コール投手は4回までドジャース打線をノーヒットに抑える快投を見せていましたが、5回に味方の2つのエラーをきっかけに崩れ、一気に5失点を喫しました。自責点はなかったものの、2アウトから3連打でためたランナーをかえされ、悪夢のような5回となりました。センターライナーをグラブに当てながら取ることができなかったジャッジ選手は、レギュラーシーズンでは117試合で外野の守備につきましたが、エラーはなく、これが今シーズン初めてのエラーでした。コール投手は6回は再び無失点に抑え、7回は2アウトをとってから3番のフリーマン選手にフォアボールを与えたところで球数が今シーズン最多の108球となり、交代を告げられました。マウンドを降りる際、球場のファンはスタンディングオベーションでコール投手を迎え、エースの力投をねぎらいました。コール投手は6回と3分の2イニングを投げてヒット4本、フォアボール4つを与えて6つの三振を奪い、5失点したものの自責点はありませんでした。

【7回ウラ】ヤンキース 3人で攻撃終える

ヤンキースは2つの三振と内野ゴロで、この試合初めて3人で攻撃を終えました。

【8回表】ドジャース逆転 この試合初めてリードを奪う 

大谷翔平選手 打撃妨害で出塁

ドジャースは先頭のキケ・ヘルナンデス選手のレフト前ヒットをきっかけにノーアウト満塁のチャンスを作りました。ここで、9番のラックス選手がセンターへの犠牲フライを打ち、同点に追いつき、1アウト一塁三塁のチャンスで回ってきた大谷選手の第5打席は、スイングしたバットがキャッチャーのミットに当たり打撃妨害で出塁しました。続くベッツ選手がセンターへの犠牲フライを打ち、ドジャーズがこの試合初めてリードを奪いました。

【8回ウラ】ヤンキース チャンス生かせず無得点

ヤンキースは1アウトから3番のジャッジ選手がレフトにツーベースヒットを打ち、続くバッターもフォアボールを選んでランナー一塁二塁とチャンスを広げましたが、後続がライトフライと空振り三振に倒れ、チャンスを生かすことはできませんでした。

【9回表】ドジャース チャンス作るも無得点

ドジャースはこの回先頭のテオスカー・ヘルナンデス選手がレフト前ヒットを打ち、その後1アウト一塁二塁のチャンスを作りましたが後続が倒れて無得点でした。

【9回ウラ】ヤンキース無得点 ドジャースがワールドシリーズ制覇 

ヤンキースはこの回からマウンドに上がったドジャースのビューラー投手に対し、内野ゴロと三振で2アウトと追い込まれました。続く9番のバデューゴ選手も空振り三振に倒れ、ドジャースがヤンキースに7対6で勝ちました。ドジャースは通算成績を4勝1敗として、4年ぶりのワールドシリーズ制覇を果たしました。

《2024 ワールドシリーズ 全結果》 

※日時は日本時間▽第1戦 10月26日(土)ドジャース 6x-3 ヤンキース(延長10回)▽第2戦 10月27日(日)ドジャース 4-2 ヤンキース▽第3戦 10月29日(火)ドジャース 4-2 ヤンキース▽第4戦 10月30日(水)ドジャース 4-11 ヤンキース▽第5戦 10月31日(木)ドジャース 7-6 ヤンキースドジャース4勝1敗でワールドシリーズ制覇

【第1戦を詳しく】【第2戦を詳しく】【第3戦を詳しく】【第4戦を詳しく】《第5戦の見どころ》 

ドジャースが3連勝し王手をかけて行われた第4戦は、第3戦まで、わずか7得点だったヤンキースが3本のホームランを含むヒット9本で11得点を挙げ、本拠地、ニューヨークで打線が本来の力を取り戻して初勝利を挙げました。対戦成績がドジャースの3勝、ヤンキースの1勝となって迎える第5戦はドジャースはフレアティ投手、ヤンキースはコール投手と、ともに第1戦で好投した2人が中4日で再び投げ合います。レギュラーシーズンで13勝を挙げたフレアティ投手はことしのワールドシリーズでは第1戦に先発し、ヤンキースの強力打線を6回途中まで2失点に抑えました。ただ、ポストシーズン全体では4試合に先発して1勝2敗、防御率6.10と安定感を欠いているだけに、ここ一番でチームを勝利に導くピッチングができるか注目です。

第4戦では大谷翔平選手が左肩を痛めたあと初めてのヒットを打っていて、けがの影響が残る中、ワールドシリーズで初めてのホームランにも期待がかかります。対するヤンキースのコール投手は、ことしのポストシーズンでは4試合に先発して防御率2.82と安定したピッチングを見せていて第1戦でも6回1失点で、大谷選手を3打数ノーヒットに抑えています。また、第4戦ではここまで不振が続いていた主軸のジャッジ選手にこのシリーズ初めてのタイムリーヒットが出ました。レギュラーシーズンで両リーグトップの237本のホームランを打ったヤンキース打線に復調の兆しが見える中、第5戦でドジャースの投手陣がどう対応するのか、今シーズン、本拠地で最後の試合となるヤンキースが再び意地を見せるのか、注目です。

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