日本テレビが今年も「24時間テレビ」の放送を決定したが、視聴者の信頼が揺らいでいる。8月31日から9月1日にかけて放送されるこのチャリティ番組は、昨年の寄付金不正使用問題の影響を色濃く受けている。元幹部による着服事件が発覚し、視聴者からの信頼が大きく損なわれた中での放送決定に、疑問の声が上がっている。
さらに、メジャーリーグのスーパースター、大谷翔平選手への取材に関する問題も浮上。日本テレビの取材クルーが大谷選手の自宅周辺で不適切な取材活動を行った結果、選手本人や所属事務所から事実上の「デ処分」を受けたとの報道がなされている。日本テレビはこの件について「事実は確認されていない」とコメントしているが、その説明不足に対する批判の声が高まっている。
親会社の読売新聞グループからも、ガバナンス体制に対する厳しい指摘があり、局全体が逆風にさらされている。ネット上では「番組の意義を問う声」や「放送中止を求める意見」が飛び交い、「愛は地球を救う」といったスローガンが虚しく響く中、視聴者の反応は冷ややかだ。
「こんな状況でどうやって感動を提供するのか」との疑問が寄せられ、寄付金の行方が心配される。大谷選手も、自身の家の周りをうろつかれていたことに驚いているに違いない。この状況での放送は、果たして信頼を取り戻せるのか。日本テレビは早急に真摯な説明と信頼回復に努める必要がある。視聴者の期待を裏切ることなく、番組のあり方を根本から見直すべき時が来ている。