テレビ朝日の有名ディレクターが、パワーハラスメントと経費不正のために降格処分を受けたことが明らかになった。彼は「ナスD」として知られ、かつて日本のテレビ界で人気を博していたが、現在はその栄光が一転して悲惨な状況に置かれている。
6月20日、テレビ朝日は人事移動の発表を行い、その中にかつて同局で多くの視聴者を楽しませたディレクターの名前が含まれていたことを明らかにした。発表によれば、彼は会社経費を不適切に使用し、さらにスタッフに対してパワーハラスメントを行っていたという。具体的には、約517万円の不正受給が確認され、人格を否定するような発言を複数のスタッフに対して繰り返していたとのことだ。
彼は2017年に「陸空地球制服するなんて」で注目を集め、美容に良いとされる果物の汁を全身に塗って真っ黒になったことから「ナスD」の愛称で知られるようになった。2020年からは「ナスD大冒険TV」の放送が始まり、彼の人気は高まっていた。しかし、今回の不正が明らかになったことで、同番組は打ち切られ、彼は人事局付けとなり、研修を受けることとなった。
最近、彼はアーカイブ運用センターに移動した。このセンターは、テレビ朝日が保有する貴重な映像資料を管理しており、明治時代の記録も含まれている。彼にとって、エグゼクティブプロデューサーという立場からの降格は、非常に厳しい処遇であると言える。出世街道を順調に進んでいた彼は、今回の事件によって完全に転落した形となった。
ネット上では、彼の努力や才能を評価する声がある一方で、パワハラや不正行為を擁護する意見は少ない。視聴者の一部は、彼が周囲との協調性を欠き、ワンマンであったためにトラブルが生じたのではないかと指摘している。過去の経験を踏まえ、時代の変化に適応できていなかったことが問題視されている。
このような状況において、彼が今後どのような道を歩むのか、注目が集まる。アーカイブ運用センターでの業務を通じて新たな可能性を見出すのか、それとも他のメディアでの活動を模索するのか、彼の今後の動向に関心が寄せられている。