映画『かくかくしかじか』が公開からわずか数週間で、深刻な状況に直面しています。主演の永野芽郁さんと大泉洋さんが共演するこの映画は、5月16日の公開初日から3日間で約1億7000万円の工業収入を上げ、観客動員数も約12万5000人を記録しました。しかし、その後の急速な失速により、映画は危機的な状況に陥っています。
現在までの累計工業収入は約4億円で、観客動員数は30万人に達していません。業界関係者からは、全国300館での大規模公開にもかかわらず、この数字が無名の作品以下であるとの厳しい評価が寄せられています。特に、都心の一部劇場を除いては空席が目立ち、SNSでもその状況が報告されています。このまま客足が鈍るようであれば、今後の上映館数の大幅削減や上映期間の短縮が避けられないと考えられています。
映画の失速の要因として、主演女優の永野さんに関連するプライベートなスキャンダルが大きく影響していると指摘されています。5月8日に発売された週刊誌によって報じられた不倫疑惑が、映画のプロモーション活動に壊滅的な打撃を与えました。公開初日の舞台挨拶では報道陣を完全にシャットアウトし、永野さんは涙ながらに謝罪を述べたものの、具体的な説明はされず、疑惑を払拭することはできませんでした。
その後、彼女が出演予定だったテレビ番組も相次いでキャンセルされ、映画の認知度向上の機会が失われました。これにより、共演者やスタッフにも影響が及び、映画の顔である主演女優が重要な宣伝活動から姿を消すという異常事態が続いています。
映画の製作費は推定15億円から20億円とされ、工業収入を基にした損益分岐点は最低でも50億円から60億円に達すると見込まれています。現在の工業収入4億円という数字は、これらの数字に遠く及ばず、巨額の赤字を計上することは避けられないと考えられています。
また、映画レビューサイトでは評価が低く、視聴者からは主演女優のプライベート問題が映画鑑賞の妨げになっているとの声も上がっています。映画が高いクオリティを持っていても、主演俳優のイメージが崩壊した場合、工業に与える影響は極めて大きいという現実が浮き彫りになっています。
このような状況下で、映画『かくかくしかじか』は、業界関係者からの厳しい視線にさらされ続けており、今後の動向が注目されています。