電動キックボードのシェアリングサービス「LUUP」において、利用者がスーツケースに座りながら運転するという信じられない行為がSNSで拡散し、大きな波紋を呼んでいます。この危険な行為は、企業からの警告を引き起こし、道路交通法違反に該当する可能性があるとされています。
動画では、男性が路上にスーツケースを置き、その上に腰かけてLUUPを発進させる様子が捉えられています。この極めて不安定な乗り方は、車体のバランスを崩す危険性が高く、事故を引き起こす可能性があることが専門家により指摘されています。LUUP株式会社は、公式Xアカウントを通じて「スーツケースに座っての走行は乗車人員義務違反であり、明確に道路交通法に違反する行為です」と強調し、利用者に対してこのような危険行為を絶対にやめるよう警告しました。
東京警視庁も、同様の見解を示しており、こうした運転方法は道路交通法第55条第2項に抵触する可能性があり、罰則が適用されることもあり得ると警告しています。専門家は、スーツケースに座っての走行が極めて危険である理由として、わずかな段差や衝撃でもバランスを崩し、転倒や衝突の原因となる可能性があることを挙げています。
LUUPはこれまでも安全利用に関する啓発活動を行ってきましたが、今回の事例を受けて利用者一人ひとりの交通ルールに対する意識の向上とさらなる安全対策の強化が求められています。ネット上では、「これは常識がない」や「企業が絶対にやめてと言うレベル」といった反応が相次ぎ、危険行為への批判が高まっています。
今回の事例は、利用者のモラルや交通ルールの意識の欠如を浮き彫りにしており、今後の安全対策の強化が急務であることを示しています。LUUPのイメージにも影響を与える可能性があるため、企業側はさらなる対策を講じる必要があるでしょう。