大阪での2025年万博開幕を翌日に控えた12日、会場となる花区での開会式取材が行われた。しかし、記者が最初に目にしたのは、大勢の喫煙者たちだった。万博では会場内での喫煙が全面的に禁止されているにもかかわらず、多くの人々がタバコを吸っている光景が広がっていた。
喫煙者は、会場の東ゲート外に設置された2か所の喫煙所を利用する必要があるが、実際にはそのルールを守らない人が目立つ。外国パビリオンの間に設置された灰皿には「水入り」と書かれ、関係者以外の利用が禁止されていることが明記されていたが、その周辺では多くの人がタバコを吸う姿が見受けられた。
ある日本人男性は、会場が禁煙であることを知っているか尋ねられると、「工事ならいいんじゃないの」と返答した。この発言からも、ルールを守らない喫煙者がいることが明らかになった。万博協会の運営管理に対する疑問も浮かび上がる中、メタンガスの危険性が指摘され、喫煙が引き起こす可能性のある爆発事故について不安の声が上がった。
「禁煙というのが無理がある」と語る声もあり、喫煙者が多い中での厳しいルールの実施について懸念が示された。さらに、注意書きや取り締まりが不十分であることが指摘され、喫煙者を見つけ次第責任を取らせるべきだとの意見も出た。
今後、万博に訪れる外国人観光客に対して日本のルールを守らせることができるのか、疑問が残る。喫煙に関するマナーが悪い人々はどこにでも存在し、万博の場でもそのような状況が発生する可能性が懸念されている。大阪維新の会の吉村市長は、この問題にどのように対処するのか、その責任が問われることになるだろう。
万博の開催が迫る中、喫煙問題が新たな課題として浮上している。全面禁煙という方針が守られず、参加者やスタッフの安全が脅かされる事態を避けるためにも、強力な取り締まりと啓発が求められる。大阪万博が成功を収めるためには、これらの課題に真剣に向き合う必要がある。