千葉県船橋市にある私立の中学校が、予定されていた大阪関西万博への修学旅行を取りやめ、ユニバーサルスタジオジャパン(USJ)への変更を決定したことが、11日の関係者への取材で明らかになりました。この決定は、万博会場内でメタンガスが検出されたことを受け、学校側が安全性を考慮した結果と説明しています。
万博会場では、開幕直前の6日にメタンガスの検出が報告されており、特に24年3月には会場内のトイレでメタンガスによる爆発事故が発生した事例もあります。このような背景から、安全性に対する懸念が高まっていました。関係者によると、この私立中学校は5月12日に3年生の修学旅行を計画しており、当初は万博会場を訪問先に含めていましたが、保護者からの安全を重視した要望が寄せられたことが、変更の要因となりました。
学校側は、11日に保護者会を開催し、現状では生徒の安全を確保できないと判断したことを伝えました。教頭は取材に対し、「修学旅行では生徒の安全が最優先であり、安心して楽しめる環境を提供することが重要だ」と述べています。
ある保護者は、子供の安全を考えると学校の判断に感謝していると話し、他の保護者も同様の意見を持っている様子が見受けられます。万博に関しては、文部科学省が修学旅行先としての活用を各教育委員会に通知しているため、訪問を予定している学校も少なくないとのことです。
11日の記者会見では、文部科学省の担当者がメタンガスや事故の可能性について言及し、安全確保の徹底が必要であると強調しました。経済産業省からは、安全対策を万全に行うとの報告があり、今後も関係機関と連携しながら対応していくとのことです。
ネット上では、千葉の中学校の判断に賛同する声が多く寄せられています。「USJでの修学旅行は最高」といった意見や、「生徒の安全を最優先するのは当然」といったコメントが目立ちます。万博の会場については、まだ準備が整っていないパビリオンがあるとの情報もあり、他の学校も同様の判断をする可能性があると考えられています。
このように、千葉県の中学校は生徒の安全を第一に考え、迅速に対応したことで、多くの保護者や生徒から支持を得ています。修学旅行先の変更が、生徒たちにとって楽しい思い出となることを期待する声が高まっています。