大阪万博、パビリオンの建設が遅延中
2025年に開催予定の大阪万博に向けて、パビリオンの建設が大幅に遅れていることが明らかになりました。3月23日に行われた視察では、万博の象徴であるダイアネリングの外側に位置するエキスポナショナルデーホールやスケアビリオンは完成しているものの、海外パビリオンの多くはまだ骨組みの状態に留まっています。この状況に、大阪府知事は驚きを隠せませんでした。
視察中、知事は東ゲートゾーンへと進みましたが、内部に入ると建設音が響き渡り、資材を積載したトラックが行き交う光景が広がっていました。特に、コロンビア共和国のパビリオンは外壁工事が未完成で、骨組みが露出している状態で、他の国のパビリオン前にも資材が山積みされている様子が見受けられました。このままでは、テストランに参加できない国が出てくる可能性も懸念されています。
現在、来場者を受け入れる準備が整っているのはわずか2ヶ所のみで、万博運営側は4月に試験運営を実施する予定です。しかし、3月17日に発表された内容によれば、日本国際博覧会協会は3国からの要請を受け、状況を報道しないようにとの指示を出しています。
ネット上では、「間に合わないのは明らか」「宿題を最後にやり始める学生のようだ」といった批判の声が上がっています。また、安全面を犠牲にしてでも間に合わせることに対する不安も広がっており、建設現場での事故やトラブルも報告されています。
今回の遅延に関しては、建設業界の労働環境や人手不足が影響しているとされ、今後の進展が懸念されています。万博の成功を願う声が多い一方で、現実の厳しさが浮き彫りになっています。開催まで1年を切った今、関係者は急ピッチでの作業を余儀なくされていますが、果たして間に合うのか、注目が集まります。