「藤浪が161球投げさせられた」事件…金本知憲の“懲罰采配”、藤浪晋太郎がいま明かす「あの日のこと」大阪桐蔭で甲子園連覇→阪神エースの“苦悩”

今年度、30歳を迎えた大谷翔平世代、いわゆる1994年度生まれの代。かつて世代の先頭を走っていた男こそ、藤浪晋太郎(マリナーズ)である。藤浪が阪神時代に浴びた「他人の意見を聞き入れないから復活できないんだ」という批判の声。だが筆者は「生意気な印象はなかった」と戸惑う――米・アリゾナの地で藤浪本人に聞く。【NumberWebノンフィクション/全6回の4回目/5回目へ】 【実際の写真】「藤浪の161球」あの日、呆然と立ち尽くす藤浪晋太郎…ドン底時代の暗かった表情から一変…今アメリカで“ここまで表情が明るく”なっていた!アリゾナ取材の最新カットを一気に見る ◆◆◆  阪神ファンの間で「161球事件」と呼ばれている試合がある。その試合は確かに「事件」と言いたくなるほどの不可解さに満ちていた。

あの「161球事件」…藤浪の回想

2016年7月8日の広島戦で、先発した藤浪は初回に2つのフォアボールを許すなどし、いきなり3失点。途中、明らかな交代期があったにもかかわらず8回まで続投させられ、計161球を投げ、最終的に8失点し負け投手になった。  試合後、監督の金本は「何点取られようが、何球投げようがと思っていた」とコメントし、続投はローテーションの柱として期待していた藤浪に対する懲罰の意味合いが強かったことを認めた。 「金本さんの161球というのがありましたけど……」、そう問いかけると、藤浪は「ありましたね」と意外なほど軽やかに受け止めた。 「あのことがトラウマになっているということはないんですけど、あの試合が金本さんをはじめとする首脳陣が自分に対して思っていたことを象徴しているんです。象徴……象徴的な行動なんです。ローテーションピッチャーが情けない、なんて投球をしてるんだ、と。あと、さっきも言いましたけど、(藤浪は)野球をなめてんのかっていう。自分はローテーションで投げてるピッチャーがこれで肘が飛んだらどうするつもりなん? くらいにしか思ってなかったんですけど」  象徴、象徴、象徴。藤浪は同じ言葉を三度、繰り返した。  この采配は、さまざまな議論を呼ぶことになる。当時はどちらかというと金本采配に批判的な意見の方が多かったように記憶している。

厳しいメディア「抑えた次の日でさえ…」

ただ、このセンセーショナルな懲罰登板の印象が藤浪の「劣等生」というレッテルになってしまったことは否めなかった。 「周りもそういう雰囲気で接してくるんですよ。たとえば6回3失点だったとして、昨日は悪いなりに何とかゲームをつくったなと思っていても、次の日の報道とかでは『藤浪ピリッとせず』みたいな論調になる。そうすると、チームの人たちも『気にすんな』っていうテンションで接してくる。グラウンドでストレッチ中に他の人と話しているだけで『そんなことしてる場合か』とか。自分はチームに貢献したいし、勝ちたいっていう思いもあるのに『おまえ、やる気あんのか』みたいな言い方をされるとね。う〜ん……。お母さんに勉強しろって言われて、やる気なくすみたいなね」  この話を聞くのがアリゾナでつくづくよかったと思った。  さらし者にされた——。  161球事件に対する藤浪の言葉には、そんなニュアンスが含まれていた。ただ、極度に乾燥した気候のせいか、言葉にした瞬間、余計な水分は一瞬にして気体となり空気中に消えていく気がした。  いや、それすらも邪推だったかもしれない。時間と距離がそうさせたのか、藤浪の言葉にはもはや何の感情もこもっていないようにも感じられた。

「藤浪は生意気で人の意見を聞かない」批判まで

それにしても、わからなかった。確かに、この161球事件あたりを境に、藤浪は生意気で、他人の意見を聞き入れられないから不調から脱することができないのだといったニュアンスの報道を見聞きすることが増えた気がする。  だが、私の中の藤浪のイメージと、生意気という言葉のイメージはどうしても重ならなかった。むしろ、生意気だったら、こんなに外野の雑音に悩まされずに済んだのではないかとすら思う。本人に聞くものではないと思いつつ、聞かずにはいられなかった。なぜ、そう言われるのか、と。 「言われがちなんです。タイガースの風土もちょっとあるかもしれませんね。鳴り物入りで入ってきて、いきなり結果を出す選手に言いがちというか。基本的にスターが好きな球団ではないのかなという気がします」  偶然かもしれないが2016年に2球団競合の末にドラ1で入団し、新人王を獲得した高山俊(オイシックス新潟アルビレックス)は結局、7年間でルーキーイヤーがキャリアハイだった。2021年のドラ1、佐藤輝明も入団時のインパクトの割には、そこから伸び悩んでいるような印象も受ける。  藤浪はもがいていた頃のことをこう振り返る。 「悩んでいたんだろうなっていうフォームをしていますよね。そんなんでストライク入るわけないよなって。それでも毎日、一生懸命練習してたんですよ」

ずばり問う「阪神で心は折れなかったのか?」

進むべき方向を間違えていることに気づいたときには、すでに手遅れだった。 「いろいろやり過ぎると、本当にわからなくなっちゃうんですよ。人間って、(昔と)同じ感覚では投げられないんですよね。OSを変えちゃったものは。もう、戻そうとして戻るもんではなかったですね」  藤浪のプロでのキャリアを語るとき、とかくメンタルの弱さを指摘されがちだ。だが、話に耳を傾けながら、並の神経だったらとっくにボールを投げられなくなっていたのではないかという気もした。 「心がポキッと折れることはなかったですね。今まで一回も。何を言われようが、どんだけ叩かれようが、成績が悪かろうが、もう俺は……ってなってしまうことはなかった。こんな状況からでも、まだまだうまくなれると思っていたし、もう一回、大舞台でビシッと抑えて、大歓声を浴びて、自分がヨッシャーって吠えている場面を想像しながら、毎日、練習していたので。食欲もありましたし。食が細くなるということはないんで。そういう意味ではメンタルは強いかもしれないですね」

メジャー挑戦を決めるまで

打ちのめされながらも、こんな強かさも身につけていた。  初めて開幕を二軍で迎えた2019年、藤浪は8月1日に一度だけ甲子園のマウンドに立った。1球投げるごとに大歓声が上がったが、もはやそんな大衆心理に流されるほどうぶではなかった。 「嬉しかったというのもありますけど、うがった見方をすると、みんな落ちて上がってくる人が好きなんやな、って思いましたね。そういうストーリー、好きなんやなって」  新型コロナが大流行した2020年、藤浪は中継ぎとして、復活の兆しを見せ始めていた。メジャー挑戦の希望を球団に伝えたのは、その年のオフのことだった。

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