【速報】両陛下が広島空港出発 戦後80年…戦争の記憶と向き合った2日間の広島訪問終えて 天皇高郷両陛下が、戦後80年の節目に広島県を訪れた2日間の旅を終え、先ほど広島空港を出発されました。午後5時45分、両陛下は広島空港に到着し、広島市での原爆犠牲者の慰霊や被爆者との交流を経て、感慨深い訪問を振り返りました。 両陛下は、昨日からの訪問中、平和記念公園での慰霊祭に参加し、原爆の悲劇を忘れないために花を捧げました。また、広島平和記念資料館では、被爆体験を次世代に伝える若者たちと触れ合い、戦争の記憶を共有しました。今日、両陛下は広島市朝南区を訪れ、2014年の豪雨土砂災害で犠牲になった23人を追悼し、被災者や遺族と心を通わせました。 その後、原爆用語ホーム矢野折り鶴園を訪れ、入居する80代・90代の被爆者と直接対話。両陛下は、見送る人々に優しく手を振り、深い感謝の意を示しました。午後6時20分、羽田空港に向かう特別機に乗り込む際、広島県民からの温かい見送りを受けました。 両陛下は、訪問初日に原爆の悲劇を思いながら、広島の人々の苦難に寄り添い、平和への思いを新たにしたと語っています。この2日間の訪問は、戦争の記憶と向き合う重要な機会となり、多くの人々の心に深く刻まれることでしょう。両陛下の広島訪問は、平和の大切さを再確認する重要な瞬間でした。

◆米大リーグ　ドジャース３―５パドレス（１９日、米カリフォルニア州ロサンゼルス＝ドジャースタジアム） ドジャース・大谷翔平投手（３０）が、１９日（日本時間２０日）の本拠地・パドレス戦でまたも死球を受けた。１７日（同１８日）には右太もも付近に死球を食らい、抗議したロバーツ監督が退場処分を受けたが、この日は両軍がさらにヒートアップ。９回表のパ軍・タティスへの死球を機に乱闘が勃発し、両監督が退場処分を受け警告試合となった。大谷はその裏に右脇腹付近に死球を受けたが、ベンチを飛び出そうとするチームメートを抑止。“聖人”ぶりに称賛の声も上がったが、地区ライバル同士の遺恨はさらに深まった。 また、大谷が当てられた。３点を追う９回２死三塁。３ボールからの４球目に、ソフトバンク、阪神でもプレーしたスアレスの９９・８マイル（約１６０・６キロ）が右脇腹に直撃した。表情をゆがめたが、痛がるそぶりも見せず一塁へ歩き出すと、興奮してベンチを飛び出そうとする自軍のチームメートを左手で制した。ロバーツ監督は「明らかに故意」と怒りを口にしたが、「故意だと分かっていて、彼はそれ以上のドラマにはしたくなかったと思う」と“大人の対応”に感心した。 同じナ・リーグ西地区で、本拠地が約２００キロと近いライバル対決。直前の９回表に両軍が入り乱れ、乱闘が起こった。タティスへの死球にパ軍のシルト監督が激高。ベンチを飛び出すと、ロバーツ監督も応戦し、大谷を含む両軍ナインが本塁後方付近でもみくちゃになった。１７日に続き、両軍に警告が与えられ、両監督は退場処分を受けた。 ４連戦は不穏な空気が流れ続けた。初戦の１６日（同１７日）にはド軍のパヘスが死球を受け怒りをあらわに。２戦目にはタティスの死球後、大谷が報復とみられる死球を右太もも付近に食らった。両軍に警告が与えられ、抗議したロバーツ監督は退場処分になった。４戦計８死球。大荒れの中、大谷の行動が注目を集めた。 ９回の死球後に再度の乱闘を制止すると、投手交代のタイミングでパ軍ベンチに歩み寄り、２１年にエンゼルスで同僚だったイグレシアスらと談笑。一塁塁上に戻ると、アラエスに手を差し出して握手した。スターの宿命とは言え、３戦で２度も標的にされながら、怒りをこらえた上での“聖人”のような振る舞い。地元メディア「スポーツネットＬＡ」で解説を務めた通算２８４本塁打のキャロス氏は「こういう出来事が『この男はもう別次元にいる』と思わせる。こういうことがまた、伝説に加わるのです」と感嘆した。 試合後、投球を受けた右脇腹付近には真っ赤な痕があり、トレーナーに湿布のようなものを貼ってもらった。２打席目の右前安打で３戦、１３打席ぶりの安打。試合前には、２２日（同２３日）本拠ナショナルズ戦での復帰後２度目の登板へ向け、キャッチボールで調整した。この日は敗れたが、パ軍４連戦は３勝１敗。荒れに荒れた遺恨マッチは、子供たちが憧れる大谷の立ち居振る舞いが際立ったシリーズにもなった。（安藤　宏太）