チェルシーがクラブW杯を制覇(C)Getty Images
FIFAクラブワールドカップ2025決勝のチェルシー対パリ・サンジェルマンが日本時間14日に開催され、3-0で勝利したチェルシーが優勝を決めた。
【ゴール動画】パーマーの冷静コントロールシュート!
決勝ラウンドでベンフィカ、パルメイラス、フルミネンセを下したイングランドのチェルシーは、2021年大会以来2度目の優勝を懸けたファイナルに。マレスカ監督は、R・ジェームズをカイセドと共に中盤の底で起用する4-2-3-1の布陣を採用し、前線にジョアン・ペドロ、パーマー、ネトを配した。
一方、決勝ラウンドでインテル・マイアミ、バイエルン、レアル・マドリードを下したフランスのパリ・サンジェルマンは、初優勝が懸かる一戦に。今季のチャンピオンズリーグ王者は、前線にデンベレ、クヴァラツヘリア、ドゥエを配する準決勝と同様のメンバーで試合に臨んだ。
序盤は力強い入りを見せたチェルシーがペースを掴む。高い位置から積極的にプレスを仕掛けていったチームは8分、ペナルティアーク左付近で落としを受けたパーマーがシュート。わずかにゴール左にはずれる際どいシーンをつくって相手を脅かす。
すると、チェルシーが18分に先手を取る。GKサンチェスが右サイドへロングフィードを送ると、対応したDFヌーノ・メンデスがクリアし損なう。入れ替わる形でボックス右に抜け出したギュストは一度シュートブロックされるも、こぼれ球を拾って正面のパーマーへパス。チェルシーの10番が冷静にゴール左にシュートを流し込み、試合の均衡を崩した。
さらにチェルシーは、30分にもパーマーが輝きを放つ。ボックス右手前で仕掛けたパーマーは味方の動きを囮に使いつつ中に切れ込むと、再び冷静なコントロールシュートをゴール左に流し込み、この日2ゴール目をマークした。
勢いに乗るチェルシーは43分にも加点する。ボックス右手前で仕掛けたパーマーがゴール方向へスルーパス。正面に抜けたジョアン・ペドロがGKドンナルンマとの一対一をチップキックシュートで制し、前半で3-0として試合を折り返した。
迎えた後半は、3点のビハインドを背負うPSGが序盤からギアを上げて攻める。立ち上がりにクヴァラツヘリアがGKの好セーブを強いるシュートを放つと、52分には右サイドのドゥエが入れたクロスからデンベレが決定的なシュート。だが、再びGKサンチェスのビッグセーブに阻まれた。
一方、負傷のエンソ・フェルナンデスが61分に交代したチェルシーだが、68分には途中出場のデラップがGKドンナルンマのファインセーブを強いる枠内シュートを放つなど応戦。さらに80分にはGKのフィードからゴール前に抜けたデラップが決定機を迎えるが、再びGKドンナルンマの好守に阻まれて4点目とはならない。
終盤、ククレジャの髪を引っ張ったことでジョアン・ネヴェスが一発退場となったPSGに対し、チェルシーは最後まで集中を切らさず、相手をシャットアウト。3-0で欧州王者に完勝し、2度目のCWC制覇を飾るとともに新たなフォーマットとなった大会の初の王者となった。