大森元貴、活動休止の真相を語る
人気ロックバンド「Mrs. GREEN APPLE」のボーカル、大森元貴氏が活動休止の真実を明かし、ファンや音楽業界に衝撃を与えています。彼は、活動休止を決断した背景には、自身の音楽が消費されることへの恐怖があったと語りました。大森氏は、2020年にバンドが人気絶頂の中で突然活動を停止した理由を深く掘り下げ、自らの内面的な葛藤を明かしました。
大森氏は、当時22歳か23歳だった彼が感じていた恐怖心について、「自分たちが成長するよりも、いろんなものが消耗してただ消費されてしまうという恐れがあった」と述べました。彼は、音楽活動を続けることが虚偽に感じるようになり、心から自信を持って表現できるようになるためには、時間が必要だと考えたといいます。この決断は、アーティストとしての誠実さを求めるものであり、成功よりも自己表現の重要性を選んだ結果でした。
活動休止中、大森氏は楽器を手放し、ダンスやフィジカル・トレーニングに励むことで新たな表現方法を模索しました。一方、他のメンバーもそれぞれの苦悩を抱え、精神的に追い詰められていたことを明かしています。ギターの若いひ氏は、「自分には一体何ができるんだろう」と悩み、キーボードの藤沢龍香氏も同様に苦しんでいたと語りました。しかし、互いにその苦悩を理解することはできず、孤独な時間を過ごしていたのです。
2022年に活動を再開した彼らは、復帰後のパフォーマンスで新たな表現スタイルを見せましたが、一部のファンからは商業路線に走りすぎているとの批判も寄せられています。特に、ダンスを取り入れたパフォーマンスに対する戸惑いの声が上がる中、彼らの変化は単なる演出ではなく、言葉や音だけでは表現しきれない感情を伝えるための新たな試みであることが強調されています。
また、最近の「ミッキー騒動」においては、東京ディズニーランドのパレード中に起きたトラブルがSNSで拡散され、ファン同士の対立を引き起こしました。この騒動は、エンターテイメントのあり方そのものへの問いかけにまで発展し、彼らの人気と影響力が問われる結果となりました。
大森氏は、「消費されることを恐れ、嘘をつくことを罪深いと感じる感性が、私たちの音楽の根底にある」と語り、音楽活動への真摯な姿勢を改めて示しました。彼らの音楽が多くの人々の心を掴んで離さない理由は、この誠実さにあるのかもしれません。今後の活動に注目が集まります。