2015年、“祖母の友人”である資産家の女性の養子となり、15億円もの大金を相続したことを公表して世間を騒がせた人物がいた。
■【画像】“祖母の友人”から15億円を相続した芸人が初公開した養母との2S
当時は世に名前を知られていなかったお笑い芸人・前田けゑさん(43)だ。
その後、『ザ!世界仰天ニュース』(日本テレビ系)や『アベマタイムズ』(ABEMA)など多くの番組に出演し、「突然大金を手にした芸人」として一躍時の人になった前田さんに、インタビューを試みた。
「なぜ、出会ったばかりの女性の養子となったんですか?」
記者からの直球の質問に、前田さんは少し戸惑いながらも笑顔でこう答えた。
「二十歳の時、ミュージシャンになる夢を叶えるために東京に上京したんですが、デビュー直前にクビになったりで芸能活動はうまくいかず、くすぶっていました。そんな時、母方のおばあちゃんから、“私の友達と3人でお食事をしよう”って、後に養母となる女性を紹介されたんです。それで3人で何回か食事をするうちに、女性から“私の養子になってほしい”と言われたんです」
普通なら怪しいと思って断わるところだが、前田さんはその女性から、一緒に住んでいた家族にお金を使い込まれたため追い出し、1人になり跡取りがいなくなったと聞き、可哀相に思ったのだそう。
「僕は小さい頃からおばあちゃん子で、大人になってもおばあちゃんと一緒に出かけたりして、言うことも聞いていたんです。そんなおばあちゃんからの紹介だったので、“これは何かの為になる良いことだろう”と思いまして。その日のうちに役所で手続きをすませ、養子になりました」
その後、養母が亡くなり前田さんは15億円もの大金を相続することとなる。宝くじに当たったようなとんでもない金額であるが、どんな気持ちだったのか。
「金額が大きすぎたのと、相続の際は書面でのやりとりで、直接現金を見たわけではないので、あまり現実味はありませんでしたね。嬉しいというよりも、おばあちゃんと約束したお墓を守っていく為にはどうしたらいいのか? ってすごく悩みました」
と、懐かしそうに約10年前のことを語る前田さん。そんな彼は4月6日、自身のインスタグラム上で、初めて多額の遺産を託してくれた養母の顔写真を公開している。
「養母は資産家でしたので、当時は血の繋がらない自分の養子入りを良く思わない人達も多かったため、メディア出演する際にはできるだけ自分以外の顔は伏せて配慮していました。
だけど、おばあちゃん(養母)の誕生日当日の4月6日、写真を見返していたら、楽しかった思い出ばかりがよみがえってきて。自分の人生を良い方向に変えてくれたのは紛れもなく養母で、もし今も生きていてくれたら104歳。ありがとう、という感謝の気持ちを込めて顔写真を公開しました」