大阪関西万博が開幕した初日、象徴的な「ガイアネリング」に歪みが見られるとの指摘が相次ぎ、関係者が対応に追われています。万博の運営を担当する日本国際博覧会協会は、13日の開幕日には約11万9000人が来場したと発表しました。
万博初日の混雑状況は、平日ということもあって比較的落ち着いていましたが、訪問者の中からはガイアネリングの一部に異常が見られるとの声が上がっています。特に、SNSに投稿された画像では、リングの横棒がずれているように見えるとの指摘があり、これが安全面にどのように影響するかが懸念されています。
万博協会は、入場時にQRコードの提示が必要であることや、携帯電波の接続問題を改善するために専用のWi-Fiアクセスポイントを設置する方針を発表しました。また、閉館中だったブラジル館は15日からの開館を目指しています。
ガイアネリングの歪みについては、担当者が「教会としてそういった話は聞いていない」と回答しましたが、SNSでは「管理上の問題があるのでは」との声も上がっています。建築物の安全性に関する不安が広がる中、万博の運営側は今後の対応を求められています。
専門家からは、ガイアネリングの基礎が不安定であれば、リング自体が歪む可能性があるとの指摘も出ており、今後の天候や台風による影響も懸念されています。万博の建物は仮設構造であるため、耐風性や耐震性についての疑問が呈されています。
訪問者の安全を確保するために、万博協会は早急に対策を講じる必要があります。観客の体重制限や入場者数の制限についても議論が必要であり、安全面を最優先に考える姿勢が求められています。万博が進む中で、無用な事故を避けるための明確な基準と方針が必要です。安全第一の考え方が、今後の運営において不可欠であることを再認識させられる事態となっています。