TOTO、万博にブチギレ 「関わらないで」 →万博が勝手にやったこと
大阪の万博会場に設置された、オープンな子供用トイレが物議を醸しています。このトイレは、特に2歳児の利用を想定して設計されたもので、会場内の迷子センターに設置されています。しかし、トイレの設計に関与したとされるトイレメーカーのTOTOは、「設計プロセスには一切関与していない」と強調し、主催者である博覧会協会の説明に反論しました。
TOTOによると、万博の主催者は、同社のカタログを参考にしてトイレを設計したと説明していますが、TOTOはその設計のプロセスや空間デザインには一切関与していないと明言。TOTOの広報担当者は、「保育園のように出入りが限定された場所と、見知らぬ人同士が出入りする公共トイレでは状況が全く異なる」と指摘し、オープンな設置が推奨される意図ではないと説明しました。
この問題は、SNS上での反響を呼び、公共空間における子供のプライバシーや設計思想についての再考を促しています。ネット上では、「公共の場で子供のプライバシーが守られないのは問題だ」「トイレの設計者は子育てしていないのではないか」といった意見が多く寄せられています。
このトイレが設置された経緯について、TOTOは自社の製品が不適切に使用された形であることを強調し、設計責任は主催者側にあると繰り返し訴えています。トイレ設計に関与しない立場を明確にし、今後の公共施設の設計においては、利用者の視点を考慮する重要性を示唆しています。
万博という国際的なイベントにおいて、このような問題が浮上することは、主催者や設計者にとっても大きな教訓となるでしょう。今回の騒動は、今後の公共施設の設計において、より安全で配慮された空間が求められることを示しています。