鳥取県は2025年に大阪で開催される関西万博において、「無限砂丘」と名付けられた展示スペースを設置することが決定しました。この展示は、鳥取県の魅力を発信するための重要な機会となると期待されています。しかしながら、展示に使用する砂が「公園区域外の砂」であることが発覚し、SNS上で物議を醸しています。
万博の開幕は2025年4月13日に予定されており、鳥取県のブースでは、特に注目される体験型の展示が計画されています。展示の中心には、実際の鳥取砂丘周辺から集められた砂が敷き詰められた6角形の部屋があり、訪れる人々は特別に用意された虫メガネ型デバイスを使って幻想的な砂の世界を探検することができます。この体験を通じて、観光スポットや特産品、地域のキャラクターを発見することができ、鳥取の多様な魅力を体感できるとされています。
しかし、ネット上では「公園区域外の砂を使っている」という指摘が広まり、「本物の鳥取砂丘ではない」と批判される声が多く寄せられています。一部のコメントでは、「これは詐欺ではないか」「鳥取の名を借りた大阪の展示ではないか」といった厳しい意見が飛び交い、地域間の摩擦を引き起こす一因となっています。
鳥取県の関係者は、展示の意義を強調し、地域の観光振興を図るための取り組みであることを説明していますが、批判の声は収まる気配がありません。特に「砂の使用に関するルールが守られていない」との指摘は、今後の展示に影響を与える可能性があります。
万博は国際的なイベントであり、各地域の特性を活かした展示が求められます。鳥取県の「無限砂丘」が、果たしてその期待に応えられるのか、また県のイメージがどのように影響を受けるのか、今後の展開に注目が集まります。