フジテレビの不祥事が再び注目を集めている。特に、石橋貴明氏に対する性的暴力の疑惑が浮上し、過去の行為が明らかになる中、社会的な反響を呼んでいる。
1月23日に芸能界から引退した元タレント・中井正氏の女性トラブルが引き金となり、フジテレビの企業倫理が問われる問題が続出している。3月31日に発表された第三者委員会の調査報告書によれば、石橋氏に関する性的暴力の事案が認定され、当時フジテレビのアナウンサーだった女性が被害に遭ったことが明らかとなった。
報告書によれば、2021年12月、女性アナウンサー4人が参加した飲み会の場で、石橋氏が性暴力を振るったとされる。さらに、石橋氏が関与した別の事案では、女性社員が番組出演者と二人きりになった際、突如として下半身を露出されたとの証言も含まれている。この有力な番組出演者が石橋氏であると報じられ、彼の所属事務所はこれに対し質問を受けられないと回答した。
また、石橋氏は4月3日に自身のYouTubeチャンネルで胃がんを公表し、治療のために活動を休止することを発表したが、その動画は9日までに削除された。この状況に対し、事務所は「療養の準備のため、対応できなかった」と説明している。
一方で、フジテレビ内でも不適切な行動が続出しており、青井ミノ氏がMCを務める番組では、スタッフに対する強い口調の発言が問題視され、同局からの申し入れがあったことが発表された。このような不祥事が続く中、視聴者からの批判が高まっている。
石橋氏の過去の行動に関しては、過去のバラエティ番組におけるセクハラ発言も取り上げられている。特に、2002年に放送された番組で、当時15歳の少女に対して心無い発言をしたことが問題視され、視聴者からの抗議が殺到した。これに対し、TBSはセクハラと認め謝罪する事態となった。
石橋氏の行動は、テレビの表舞台だけでなく、プライベートでも多くの女性に影響を与えたとの見方が広がっている。業界内では、彼の行為が今のテレビでは受け入れられないほどのものであったとの声も聞かれる。
現在、フジテレビはこの問題にどう対処するのか、さらなる展開が注目される。石橋氏と中井氏の引退後、残された問題は解決の兆しを見せておらず、今後の動向に注目が集まる。