「人生が終わったと思った」父からの性被害を訴える娘 涙ながらに裁判で証言「母に言わないよう口止めされ、5000円や1万円を渡してきたことも」
福山里保さん(仮名)は、父親からの性的虐待を受けたとして、裁判で涙ながらに証言しました。彼女は、高校2年生の時から実の父親による性的暴力の被害に遭い、その苦しみを訴えています。今回の裁判は、彼女が過去のトラウマを乗り越えるための重要な一歩となりました。
福山さんは、特に中学2年の夏から続いたという性的被害について詳細に語りました。法廷で彼女は、父親からの性的虐待の実態を明かし、自身の心の傷を訴えました。彼女は、父の手を払いのけても虐待が止まらず、また、終わった後には母親に言わないよう口止めされ、時には5000円や1万円を渡されていたことを明かしました。「絶望的で人生が終わったと思いました」と涙ながらに語る福山さんの言葉には、深い悲しみと怒りが込められていました。
一方、被告である父親の大門氏は、性的行為自体は認めつつも、福山さんがその要求に応じないこともあったと主張し、無罪を訴えています。彼は、福山さんが逆らえない状態ではなかったと主張し、法廷での攻防は続いています。
福山さんは、裁判の後に記者会見を行い、「今日裁判で話すのもすごく嫌だったんですけど、性被害の現実を知ってほしかった」と語りました。彼女は、自身の経験を通じて、同じような被害に遭っている人々のためにも声を上げることの重要性を強調しました。「最後まで話せたから良かった」と彼女は続け、「ただの私の意地です」と話しました。
この裁判は、性被害の問題に光を当てる重要な機会となっており、福山さんの勇気ある証言は、多くの人々に影響を与えることでしょう。福山さんのように、声を上げることができない人々のために、社会全体でこの問題に向き合う必要があります。