意識や生活の変化によって今、大きく変わっているというのが「お財布事情」。みなさんはどんな財布を使っていますか?街の皆さんに使っているお財布を聞いてみると、“小型の財布”を使う方が多いようです。
なぜ財布が「小型化」した?
良原安美キャスター:みなさんは、どのようなお財布を使っているでしょうか?
街では小さな財布を使っている人が多いようです。その理由を聞いてみると、「バッグが小さいので小さい財布に…」「どんなバッグでも入れられるようにコンパクトサイズを選んだ」など、バックの小型化により、財布も小型化しているという声がありました。
しかし、逆の意見もありました。SHIBUYA109ラボ所長の長田麻衣さんによると「キャッシュレス化や会員カードなどのデジタル化で財布が小さくなった。そこからミニバッグがトレンドに」という考え方もあるようです。
また、財布など皮革製品のメーカー「HIROFU」の担当者によると、「リモートワークの普及でPCやマイボトルなどを持ち歩くことが増え、『持ち物を軽くしたい願望』が高まり、その中で軽量化できるのは財布ということで財布が小さくなっている」という考えもあるようです。
ホラン千秋キャスター:一応、不安だから現金を持ってはいますが、そんなに使わなくても生きていけます。
弁護士 萩谷麻衣子さん:平日はカバンも大きいので、二つ折りの財布を使っています。休日は名刺入れくらいの大きさの財布にキャッシュカードとクレジットカードと5000円札入れるぐらいで全然済みます。
熊崎風斗キャスター:私は財布を持っていなくて、スマートフォンのケースのポケットに1000円とか、社員証とクレジットカードなどを入れています。お釣りが出たらポケットに入れて、帰宅後に貯金箱に入れています。
安くて便利?財布じゃない財布「100均財布界隈」
良原キャスター:そんな中「100均財布界隈」と呼ばれる、本来は財布ではない小さいビニールポーチに小銭や折りたたんだお札、カードなども入れて財布にしている人が増えています。
「100均財布」を使っている人に話を聞いてみました。
16歳「6000円ほどの財布を使っていたが、3回なくした経験から、なくしてもいい財布に…」50代「薄くてかさばらない上に、中身が見えてわかりやすい。現金を使うシーンが少なく、まだ周囲にこれを使っていることを気づかれていない」このように話しています。
さらに、50代男性は2年前にダイソーで110円のレザー風財布を購入。元々はダイソーの財布に似た別の財布を使っていましたが、現在はダイソーの財布をメインで使っているそうです。「とにかく小さいので持ち歩きが楽」と話していて、紙幣・小銭、保険証、マイナンバーカード、キャッシュカード、交通系IC、会員カードなどを入れているそうです。
「財布といえば憧れのブランド財布」というのが昔はあったかもしれません。しかし、今の若い世代10~20代を調査すると、ブランド財布と100均財布を上手に使い分けていました。メインはブランド財布、100均財布をサブにしているそうです。メインのブランド財布には、ステータス意識はありますが、関心は薄くなってきているそうです。一方で、100均財布は機能性・デザイン性重視でTPOに合わせて使っているということでした。
かつての主力「長財布」の現在は…
そして、昔よく見かけた「長財布」ですが、現在どうなっているのでしょうか。ハンズ渋谷店の財布売り場では…
ハンズ広報部 高野真季さん「長財布が3割程度で、あとは折りたたみの財布が7割。(長財布は)長く使っていた形をまた愛用したいっていう方が多い傾向です」しかし財布が大きいと、ついたくさんものを入れてしまうようで…
――カードは何枚ぐらい入ってますか?30代女性「合わせたら30枚はあります」50代男性「おみくじとか入ってるので、お守りとか入ってるのをそのままにしてるのもあるので、ちっちゃくできないんです」
ポケットに長財布入れていたり、バックではなく長財布を持ってランチに出ることもあったと思いますが、近年では減ってきているようです。「HIROFU」の担当者は「財布の中でも主力だった『長財布』は、ここ5年くらいで製造・販売数半分程度になっている」と話します。萩谷麻衣子さん:カバンと一緒で、大きいと入れてしまうのでいつも不要なものまで持ち歩いてしまう。だからスリム化すると整理もするので、いろんなことがスマートになっていいとも思います。