フジテレビの人気番組「まつもtoなかい」が、元SMAPの中居正広さんに関連する性加害問題を知った上で番組を継続した理由が明らかになりました。情報番組「スコープ芸能」によると、フジテレビは中居さんの問題を把握しながらも、松本さんの復帰のための受け皿として「まつもtoなかい」を存続させることを選択したとされています。この決定は、同番組の関係者によって語られ、フジテレビ内の権力構造や忖度が影響していることが示唆されています。
中居さんは2023年2月19日、ファンサイト「中居ずらあの子たち」において、その存在を消す形で完全に芸能界から姿を消しました。彼の問題を受けて、70社以上のCMスポンサーが広告出稿を控えており、フジテレビは危機的な状況に直面しています。中居さんが引退を表明した後も、彼の説明責任を問う声が高まっていますが、中居さんは会見を開くことなく姿を消しました。
フジテレビが「FNS27時間テレビ」の放送を見送ることを発表したのも、中居さんの問題が影響しているとされています。この番組は長い歴史があり、過去には高い視聴率を記録していましたが、今やその体力が失われつつあることが露呈しています。
さらに、フジテレビの幹部が中居さんに関与する女性アナウンサーたちを接待に参加させていた疑惑も浮上しています。これにより、フジテレビの組織としての問題が問われる状況にあります。調査は進行中ですが、内部調査の結果、アナウンサーたちは中居さんに対する性的言動を見聞きしていないと答えています。
今回の問題は、フジテレビだけでなく、テレビ業界全体の構造的な問題を浮き彫りにしています。中居さんの問題がフジテレビのみに限らないという意見も多く、他局も同様の調査を実施していますが、その実态がどのように変わっていくのか、今後の動向が注目されています。最終的には、テレビ業界全体がこの問題にどう対処していくのかが問われています。